前橋市立第二中学校は、昭和22年、新制中学校として創立されました。その時の生徒数1,205名でのスタートでした。その後、昭和31年度には最大生徒数2,093名の大規模校となりました。そのため、29年度に第四中学校、33年度に第五中学校が創立され、学区を縮小し学校の適正規模化を図った時代もありました。
そして、昭和37年度1,424名を境に生徒数は減少化に転じ、近年の少子化、市街地の空洞化、さらには区画整理事業等が重なり、本年度の生徒数は123名となり、市内でも最小規模な中学校となっています。
その間、16,302名(今年度卒業生を含む)の卒業生を世に送り出し、前橋市のみならず広く社会の発展に貢献してきました。また、多くの著名人も輩出しています。本校の飾りケースには、吹奏楽、バスケット、柔道等、それぞれの時代の活躍ぶりを示す盾やトロフィーが所狭しと収められています。こうした時代の流れの中で、前橋市立第二中学校は、今、一つのゴールへたどり着こうとしています。それとともに新たな学校のスタートに着こうとしています。
私は、今年度の学校経営にあたって、二中は『最後の最後まで輝き続ける教育を実践したい』と考えました。そして、校名は消えても、二中の歴史や二中生としての魂は次世代に受け継げるようにしたいと考えています。この二中閉校記念事業は、今在籍する生徒たちが学校の歴史の大きな転換期に出会ったことを、自らのたくましく生きる糧にして欲しいと願っています。そうした意味からも、二中閉校記念事業の成功を心から応援します。
学校長 鹿沼 初男